【創作小説】#生死のために縋り付く夢は。/storyteller by Tukimi©︎

image0.jpeg
 

..............................................

storyteller  by  Tukimi©︎

 

#生死(いきしに)のために縋り付く夢は。

 

..............................................

 

夢は楽しいもの、

叶えるためにみるもの、だってさ。

無邪気に思っていたけど。

 

まさか。

生き続けるために見ずにはいられなない、命繋ぐ様に、無様に見る、明るさや楽しさのない夢を、見るなんて。

 

夢に縋らないと生きられない、なんて。

そんな悲しい未来を、私は知らない。

 

 

 

変わっている、人だなあって思って気にし始めたあの人が。みんなに優しいあの人が。

 

過去を償うために生きて、許されないままに生きるんだと、知って。

それなりのことをしてしまったと悔いたその人が、自分が犯した犯罪の被害者の、身内から、命を奪われて。

 

ニュースになって。

罪を、恨んだ青年も、悪名として、これから先肩身狭く生きる、だろうし。

あの人の話の、内容が、どのテレビ番組でも、全く同じに、同じ意見をコメントとして

『犯罪は犯罪を生みますね』とか、『被害者が犯罪者だったなら、恨む気持ちもわかりますが、殺害するなんて怖いですね』だとか。

 

でも。

 

だけど、受けた凶行に。

多分彼、青年は、傷付けたいぐらいで殺す気なんて無かっただろうとか。

でも、その刃物を持つ青年に、体の急所を向けて、最期あの人がありがとうと言って、亡くなるとか。

 

見た私が知るそれは、きっと。

載らない、根拠の出せない、大したことにされない、感覚で。

 

あの人へ青年が悪意を抱いた理由は必要でも、犯罪者に、故意が作為か。

そして、犯罪者が2人の場合、どちらがどう思うかより、やった、やられたしか、あまり気にしなくても良いと、思うのか。

 

 

あの人に、初めて怒鳴られて。

その場を離れてと。

でも、戻って来て。パニックな青年の話を共にいて通訳するかに、通報電話して。

 

あの人が描いたように、私は無関係、にはならず。事情聴取を受け。

 

今は何処で聞いたか知らないが。

自宅の戸の向こうのガヤガヤとインターホンの連打から逃げたくて布団を被る。

 

いったい。

犯罪者だった人、犯罪を犯した人、そして、通報した私。

 

それぞれ、したことに注意を受け罰を受ける、ことはわかるけど。

まさか。自分がこんな風に巻き込まれたら。

 

真実を知らせると言う、正義の味方のふりをした、蝿みたいに寄って、眠りすら休みすらくれない、罪を犯さなかった青年とか、関係者となった人の。

すでに大ショックな死にたくなる心をギリギリまで追い詰めたのは。

 

マスコミ、だったり?して。と。

 

夢は楽しくみる、ものだと思っていた。

まさか。

断罪されたくて、でも死ねないからと、生きながら、死を夢みたり。

 

失った人の姿形、追いかけ、夢でなら会えるその人を見たいと、縋り付くほど見たい夢を望む人がいて。

 

まさか、私も。

失うことの瞬間の、死の光景が再生されて。見たくない、夢しか再生されなくて。

 

夢を見たくなくて眠れない日が、来るなんて。

 

 

親子連れが、子供に。

何になりたい、と聞くその時。

 

明日死なない前提の、命の心配ない世界の上で、お金を心配せず。

呑気に、花屋さんになりたいと言うその姿が。

 

懐かしくて、羨ましくて。

ずるく見えるのは、持つ人がいたそれを持たずに、中学生からバイト掛け持ちしながら働いた、自分とはちがい恵まれていて。

 

それを、気づかないで良い幸せに、いるから。

ずるい、だけど。

できればこちらに来ないでそのまま。

幸せだけ吸って生きてよ、と。

 

私は道を変え。

視界から2人を離して実家に帰る。

賑やかすぎる周囲も、あの人との、過ごした濃い時間が残る景色も、捨てて。

 

-お仕舞い-

 

........... ........... ........... ........... ...........

【後書き今宵は少し話を】

夢が楽しく見るばかりとは限らない、と言うことがあるな、と思います。

 

なりたい夢目標に就くために、上の、高校大学、もしくは専門学校に進学して、と言う必要が、あることは、皆、知っているし。

 

なりたかった夢とは違う仕事につく、そんな話はよくありふれた話ですが。

学校?お金がかかるから出来ないと断念したり。

 

そもそも。

小学生から行かして貰うとか学問より働けな人や、給食費払うのを渋る親御さんとか。

 

様々に、自分の夢を描く時のスタート地点がある、そこが、人より不自由や制限、を受けて。

 

まずは、みんなが当たり前に貰えることを叶わないかもと思いながらも夢見ることから始まる、と言う人も、いるんじゃないかと。

 

そして

辛い現実を生きていくために、働いたらいつか現実よくなると、生き続ける苦しみを、夢でなんとか思い希望を見出すことで、生きるような。

そう、#生死のために縋り付く夢は。

は、そんな人が最後まで生きる道を選ぶ、そんなストーリを書いたのですが。

いかがでしょうか。

 

暗い話でしたか? 

正月めでたい時に、とイラつかれました?

 

外が楽しみに溢れる季節こそ、辛さは塩を刷り込まれるように、身に染み出すかもしれないけれど。

 

どうか。

残されたパンドラの箱の、希望のように。

どなた様にも希望が見出し続けられますように。

........... ........... ........... ........... ...........

参加ランキング人気ブログランキングさん。

https://blog.with2.net/link/?id=2092858

応援お願いします。

........... ........... ........... ........... ........... 

 =======月見の、他のブログ==========

#月の祝福】https://elevenmoon.hatenablog.com/

 

【月と踊りを】https://moonisdanceing.hatenablog.com/

===============================

 

注意

転用、引用は、ご遠慮願います。

あくまでも、作品は作者月見に属しています

 

全てはフィクション、作り物語です。