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【イラスト✖️創作小説】
#センス美人の、洒落てる訳は。
【storyteller by Tukimi©︎】
※小説家を目指してオリジナルお話を執筆し
ています。
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たまたま。
仲良し先輩コンビな角川さんと、城戸さんとの3人のランチ席で。
我が家は物が多くて、断捨離、断捨離しなきゃと思うんだけどと角川さんに。
私も、どうしても物が増えてしまうと、言うと角川さんは、会心の笑みを浮かべて。ほらね、と城戸さんに、笑いかける。
私の方が普通だったでしょう?と。
どうやら。
角川さんと、城戸さんは。服の好み系統は違いながらどちらもお洒落な先輩たち。
なん、だ、けど。
お互いの部屋の中は正反対で、定期的に城戸さんは角川さんの部屋に行くたびにびっくりする、と言う話から。
部屋のものはよく増える派、角川さんと。
スッキリ、増えるがわからない派城戸さん。
どっちが普通か、みたいな話になり。
周りにいる人に、聞こうとしたターゲットが今の私、だったと言う話らしい。
遠い親戚の百近い人が、骨折を機に、施設に入所をきめたのだが。
掃除上手な城戸さんは、会った記憶のない遠い親戚の片付けの手伝いに駆り出されたらしく。
ランチの買い出しに行ったコンビニから帰ると、すぐ人気ない、
会社の、端、私たちの席のあるデスク島。
他に人目がないからか。
城戸さんは疲れたと。ヘソが見えそうなくらい大振りに腕を回した。
「何で増えるかってさ、心配だから買いだめする人か、勿体ない、タダは貰うとものを集めながらステランない人か、あとは。
本当に、欲しいものじゃなくて。
2番目買って、なんか違うとか物足りなくて3番目とか、4番目とか、結局たくさん買う人だよね。
今回の叔母の姉と言う人、見て分かった気する、溜め込みタイプの人」
話す城戸さんが味噌汁を啜る間に角川さんは。
「わたしいつも、ちゃんと片付けたらとか、いらんもん買いしい、と言われてね、
だけど、よくわかんないって言い返してたんよ、灯に。分かっていたらいくら私でも繰り返さないよう気をつける、と。分かるよね?田中ちゃんも、そうでしょう?」
実のところ。
昨日も、勝手に掃除をしに入った母に、物多すぎ、汚いと言われて汚いものは置いてない!と言い返した私は。
あまりの、同じ気持ちに首をガクガク振る。
人目がなきゃガンガン振りたいくらい、同じ気持ちだ、と思って。
私もそうです。
と二人が唐揚げを食べる間に話を挟む。
「増やさない買い方なんて、学校で教わらないし、食べ物以外はカビや湿気で腐らなければ、数年、時には何十年持つことが出来るわけで。
悪くならない物は、減る訳ないやんと、思います。」
「そやんなぁ。」
「甘いなぁ。サイズ合わなくなったら捨てへん?身体うっかり肥えた時や、痩せた時。」
と、城戸さん。
また、痩せたりふくよかになった時用に置いとくんですぅと、角川さん。もちろん、私は角川さんの意見に同じなんで頷く。
「そう言うあんたら、実際痩せて着たりなんかあった?で、間違えても、必要以上に肥えたい?備えたいん?」
無言。
でも、言うままが悔しくて角川さんが返す。
「肥えたくなんかない、言葉尻取らないで。
どうしても、捨てられん服あるやん誰でも」
「どーしても、どーしてもやったら、服のために痩せていると思うけど、どない?
例えばあの、女性誌の表紙の彼に会えますゆうたら、その場だけだとしても、ダイエットしたり、服新調したり美容院、ネイルにエステ行くとかしーひん?」
イケメンのそばに行くのに、少しでも綺麗な自分で行き、より好かれたいあわよくばと。
これには、私も角川さんも力いっぱい頷く。
「だけどなあ、値段勿体無い、新品だから勿体無いと言いつつ、着ないやつ使わないやつは、あんま好きじゃないもんやで、そもそも。好きならとっくに使い倒してるやん」
城戸さんは、角川さんの鞄を指先でつつく。
お気に入りすぎて十年使っていると言う鞄は、紐が千切れ修理したから市販のデザインのとは違うオリジナル、なんで見せてくれたもの。
そして。私の胸に差す先日行ったのアミューズメントパークのマスコットつきボールペンをつつく。
先輩二人には買ってすぐ開けて、友人とお揃い写真を撮った、それを、みせたばかり。
「「確かに」」
城戸さんはつつきついでに、私のデスクのペン立てを手に取る。
「この、何処かの会社の名前だけのボールペン、好き?」
違うけど、と言うと。
だよね、と城戸先輩。
次々私に尋ねて好きじゃないボールペンやらものを抜いたあと、残った文房具は、数本。
要らないかも、は10本も。
マジか。
「——と言うわけで分かりましたか?お嬢様方」
「わかった、分かった」「ま、参りました」
なら良し。と頷く城戸さんだが。
また、眉間に皺寄せイライラと指を揺らす。
「これで、分かるんだけどふつうなら、なあ。
とおーい親戚さん方は分からんらしく、あれ捨てんなこれ捨てんな、なんだよマジで。」
そろそろ休憩から仕事に戻るその時、三分前に。
二人は一緒に自席に帰って行った。
っと思うと。
城戸さんが。
「そうそう、もう一つあんねん。
いっちゃん欲しい、やつ、のパチモンと言うか値段下げて、似た機能つきとか下手に買うと、欲しいものと違い使いにくいとか気になる欠点とか目についたりして。
2番目、3番目に四番目に、なんて。
余計に要らんもんばかりで、かつ、欲しいんなくて寂しくて、またもの買いたくなるから。
要るんかうべきやで。最初から。
余計な買い物せんためにも。
食べたいもん、以外食べてお腹は満たしたけど、食べたいもんじゃ満足出来ない、から追加で買う、みたいに、な」
氣ぃつけや、と。にかっと笑う彼女に。
ますます、私の部屋の状況そのものに。
多分引き攣り顔を返したら。
爆笑しながら、最後は角川さんに引かれながら、やっぱり、田中ちゃん可愛いわーと笑うので。
周りから見られて恥ずかしい、のだけど。
ふと。
やっと城戸先輩が笑っていることに。
恥ずかしいけど、少し安心して良いことをしたような氣がした。
さて。
気持ちを切り替えて仕事。
で帰ってから、怖いけど。
好きなものだけ、選り分けるをしようかな。
握る、昨日からのお気に入りのペンのマスコットが揺れて揺れて、にやにやしつつ応援してくる、そんな氣がするから力が出そうだ。
-お仕舞い-
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【今宵の独り言】
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タイトル、あれ?
断捨離話?
いえいえ
不思議なんだけど。
身の回りもの扱いも綺麗な人の、綺麗な秘密、の話。
好きなものだけにしたら、物行方不明にしないし、大事だから無くしたら、それこそ家中ひっくり返し探すくらい必死に探す。
そして。
好きなものたちは、ジャンル問わずその人らしく統一感があり。
必死に合わせて買わなくても、買ってお迎えするだけで、これまでの私物とうまく馴染む、様な感じが。
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